マツリが付く青花

Ceratostigma griffithii
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 ルリマツリ、ルリマツリモドキ、ブータンルリマツリのマツリ「茉莉」はジャスミンのことを指します。ジャスミンに似ている花の形状を表しています。また、「瑠璃」は青色の宝石を指す言葉です。ここでは花の色を表しています。ルリマツリの花は美しい空色や青色をしているため、この宝石の名前が使われています。ルリハナガサ(瑠璃花笠)にはマツリは付きませんが、美しい青色にちなんでここに挙げています。

 この4種は、自然環境では結実し種子で繁殖することもありますが、不稔傾向があり新芽の出た枝を挿し木することで増やします。ルリマツリモドキは地下茎で広がるため、株分けが最も簡単で効果的な増殖方法です。

ルリマツリ(瑠璃茉莉)

 ルリマツリは、その美しい花色から「青い宝石」とも呼ばれ、世界中で愛されています。南アフリカでは、かつて薬用植物として利用されていたという歴史もあります。下記のような特徴があります。

Plumbago auriculata
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  • イソマツ科ルリマツリ属(Plumbago)の半つる性低木。
  • 5枚の花弁を持つ涼しげな空色の花を、春から秋にかけて長期間咲かせ続ける。
  • 南アフリカ原産で、暖かい地域では戸外でも越冬可能。
  • つる状に伸びる枝は1.5mほどになるが、放任すると4~5mまで成長する。
  • 白い花の品種「アルバ」、薄紫色の品種「ブルームーン」も存在する。
  • 花言葉は「いつも明るい」「ひそかな情熱」「同情」。
  • 和名の「瑠璃」は花の色、「茉莉」はジャスミンに似た花姿に由来する。

ルリマツリモドキ(瑠璃茉莉擬き / ブルーサファイヤ)

 ルリマツリモドキは、ルリマツリと名前が似ていますが、異なる属に分類されます。花姿は似ていますが、ルリマツリモドキは草本で、ルリマツリは木本である点が大きな違いです。下記のような特徴があります。

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  • イソマツ科ケラトスティグマ属(Ceratostigma plumbaginoides)の耐寒性多年草。
  • 中国原産で、秋には紅葉も楽しめる。
  • ルリマツリに似た青い花を初夏から秋遅くまで咲かせる。
  • 地下茎で横に広がり、グランドカバーに適している。
  • 花言葉は「信じ合う心」「誠実」。
  • 別名「ブルーサファイヤ」は、その宝石のような青い花色に由来する。

ブータンルリマツリ(ブータン瑠璃茉莉)

 ブータンルリマツリは、その名の通りブータンの国花とされています。ヒマラヤの厳しい環境に耐え、美しい花を咲かせることから、ブータンの人々に愛されています。ルリマツリモドキと同じくケラトスティグマ属に属しますが、異なる種です。

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  • イソマツ科ケラトスティグマ属(Ceratostigma griffithii)の耐寒性多年草。
  • ヒマラヤ地方原産で、暑さ寒さに強い。
  • ルリマツリよりも濃い青色の花を、夏から秋にかけて咲かせる。
  • 花は小さく、葉はルリマツリより細長い。
  • 花言葉は「可憐」「清楚」。

 ルリマツリモドキは、中国原産で低く這うような成長し、グランドカバーに適しています。葉は楕円形で、秋に紅葉し、花はやや薄い青色です。

 一方、ブータンルリマツリは、ヒマラヤ地方原産で、より直立した成長をします。葉は細長い楕円形で、花はルリマツリモドキより濃い青色です。

ルリハナガサ(瑠璃花笠)

 ルリハナガサにはマツリは付きませんが、美しい青花です。その美しい花姿から、切り花や鉢植えとして人気があります。また、蝶などの昆虫を誘引する効果も高く、庭に植えると賑やかになります。

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  • キツネノマゴ科ルリハナガサ属(Stachytarpheta)の多年草。
  • ブラジル原産で、暑さに強い。
  • 茎の先端に、小さな青い花が集まって円錐形の花序を作る。
  • 花色は鮮やかな青紫色で、花笠のように見えることから名付けられた。
  • 花言葉は「希望」「夢が叶う」。

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