一般名・商品名
アオバナハイノキ 「琉球ブルー」
英名
Blue Flowering Hainoki
生態系被害防止外来種リスト(2020.11.02改訂)
収載 | 区分 | 法的対応 | 栽培 |
---|---|---|---|
なし | 在来種 | なし | 注意点 |
紹介
ハイノキ科ハイノキ属に属する常緑小高木、学名はSymplocos liukiuensis Matsum で、花季は春(3~4月上旬)です。アオバナハイノキは、沖縄や奄美諸島に自生する大変珍しい花木で、その名の通り、淡い青色の花を咲かせます。
原産地は日本の南西諸島、特に沖縄諸島、奄美諸島に分布し、山地の森林内に自生しています。以前は沖永良部島が北限とされていましたが、現在は徳之島などでも確認されています。暖地の山野に生息し、日陰に強い特性を持っています。温暖で湿潤な環境を好み、木漏れ日が差し込むような場所で見られます。
花は淡い青色で、星形の小花が房状に集まって咲きます。その繊細な色合いは、まるで沖縄の青い海を映し出したかのようです。葉は濃い緑色で光沢があり、一年を通して美しい姿を保ちます。花にはほのかな甘い香りがあり、春の訪れを優しく告げてくれます。
育成の注意点としては、半日陰を好み、直射日光に長時間当たると葉焼けを起こすことがあります。水はけの良い土壌を好み、乾燥には弱いため、特に夏場は水切れに注意が必要です。耐寒性は比較的ありますが、寒冷地では冬場の防寒対策が必要です。
推奨される鑑賞環境としては、庭植え、鉢植えどちらでも楽しむことができます。庭植えの場合は、木漏れ日が差し込むような場所に植えると良いでしょう。鉢植えの場合は、大きめの鉢に植え替え、水切れに注意しながら管理してください。シェードガーデンや和風の庭にもよく合います。
同じハイノキ科のハイノキは白い花を咲かせますが、アオバナハイノキは淡い青色の花を咲かせるという点で大きく異なります。また、ハイノキは比較的広い地域に分布していますが、アオバナハイノキは南西諸島にのみ自生する貴重な種です。
アオバナハイノキは、近年、自生地の開発や盗掘などにより個体数が減少しており、絶滅危惧種に指定されています。そのため、苗の販売は非常に限られており、幻の花木とも言われています。この貴重な植物を育てることで、自然保護にも貢献することができます。
アオバナハイノキの花言葉は「希望」「再生」です。その美しい青い花は、見る人に希望を与え、心を癒してくれます。
販売
ハイノキ(灰の木):アオバナハイノキ3.5号ポット[淡紫色の花が美しい]