国名を冠した7年眠り姫：ササユリ

一般名・商品名

ササユリ

英名

Japanese pink lily

生態系被害防止外来種リスト（2020.11.02改訂）

収載	区分	法的対応	栽培
なし	日本固有種	なし	注意点

紹介

　ユリ科ユリ属に属する多年生球根植物、学名は Lilium japonicum で花季は5月から7月です。ササユリは日本固有の野生ユリで学名に国名を冠します。本州中部以西の山地や丘陵地の林床に自生しています。

　花は淡いピンク色で、漏斗状に大きく開き、優雅に反り返ります。葉は濃い緑色で、笹に似た形状をしています。芳香があり、蜂や蝶を誘引します。花粉は通常赤褐色ですが、稀に黄色のものも存在します。

　耐寒性があり、半日陰を好みます。水はけの良い腐葉土の多い土壌を好みます。過湿に弱いため、排水には十分注意が必要です。

　庭植えやウッドランドガーデン、ナチュラルガーデンに適しています。林床に群生する様子は特に美しく、自然な雰囲気を演出します。

　ユリ科の他の植物と同様に大きな花を咲かせますが、ササユリは特に優雅で繊細な姿が特徴です。オトメユリと似ていますが、花粉の色や葉の形状で区別できます。

　ササユリは古事記にも登場する由緒ある植物で、「山由理草」と表記されています。多くの自治体で市町村の花に指定されており、日本の文化や自然を象徴する花として親しまれています。しかし、乱獲や環境の変化により自生地が減少しており、保護活動が行われています。7年以上かけてようやく開花するその姿は、自然の神秘と生命力を感じさせ、多くの人々を魅了し続けています。

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