森の緑の宝石

Pollia japonica
photo: by nonioke copyright reserved

一般名・商品名

ヤブミョウガ

英名

Japanese pollia

生態系被害防止外来種リスト(2020.11.02改訂)

スクロールできます
収載区分法的対応栽培
なし在来種なし注意点

紹介

 ツユクサ科ヤブミョウガ属に属する多年草、学名は Pollia japonica で花季は夏です。湿った林内の日陰に自生しており、日本、朝鮮半島、中国に分布しています。当家のヤブミョウガも裏山から鳥が運んできたものと思われます。

果実は成熟すると濃紺色で真珠のような不思議な輝きを放ちます。この美しい色は色素由来ではなく、果実表面の構造によって作られる構造色です。

 半日陰から日陰の湿った場所を好みます。耐寒性があり、日本の冬でも問題なく育ちます。水はけの良い土壌を好みますが、乾燥には弱いので適度な水分を保つ必要があります。林床や庭の日陰の場所、シェードガーデンでの栽培に適しています。独特の果実の美しさを楽しむことができます。。

 ヤブミョウガは1781年にスウェーデンの植物学者カール・トゥンベリーによって新属新種として記載されました。240年以上前に採集された標本でも、果実の色がほとんど変化していないことが確認されており、構造色の安定性を示しています。果実の色は成熟するにつれて薄緑色→褐色→深い藍色→水色と変化し、その過程で表面に青緑色に輝く点が現れます。この輝きは円偏光と呼ばれる偏光の一種で、コガネムシの体表面と同じ原理で光っています[ 1 ][ 2 ]。

 ヤブミョウガの学名 Pollia japonica の「Pollia」は「磨く」という意味のギリシャ語に由来し、果実の光沢を表しています。花言葉は「神秘」「輝き」で、その不思議な果実の色彩にちなんでいます。

参考文献:

[ 1 ]: ヤブミョウガの実の不思議―色と種子―

[ 2 ]: Using structural colour to track length scale of cell-wall layers in developing Pollia japonica fruits.

#青色 #構造色 #シェードガーデン #多年草 #林床植物

販売

ヤブミョウガ苗n1白色 山野草 多年草高さ10cm 7月に咲く3株

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