涼やかな空に舞う青い蝶

clematis_macropetala
photo: by nonioke copyright reserved

一般名・商品名

クレマチス マクロペタラ 「ウェッセルトン」

英名

Clematis micropetala ‘Wesselton’

生態系被害防止外来種リスト(2020.11.02改訂)

スクロールできます
収載区分法的対応栽培
なし外来種なし注意点

紹介

 キンポウゲ科センニンソウ属に属する落葉性多年草つる植物。学名はClematis micropetala ‘Wesselton’で、主に春から初夏にかけて開花します。原産地は中国やヒマラヤ地方の高山帯です。アトラゲネ系のクレマチスで、冷涼な気候を好みます。

 花は青紫色で、咲き進むにつれてパステルブルーに変化します。花弁には繊細な白いラインが入り、和紙のような透明感があります。花径は8〜10cm前後の大輪で、八重咲きの美しい花を咲かせます。葉は切れ込みの多い形状で、涼しげな印象を与えます。

 耐寒性が強く、寒冷地向きの品種です。一方で耐暑性はやや弱いため、暑い地域では夏場の管理に注意が必要です。日当たりの良い場所を好みますが、株元は西日を避けた半日陰が理想的です。水はけの良い土壌で育て、乾燥を嫌うため適度な水分管理が重要です。

 鑑賞には、フェンスやトレリスなどに這わせて楽しむのがおすすめです。また、アーチやパーゴラに絡ませると美しい花のカーテンを作ることができます。地植えでも鉢植えでも育てることができますが、根を傷めないよう移植は避けましょう。

 クレマチス属の中でも、アトラゲネ系は高山に自生する種類から改良された品種群です。他のクレマチスに比べてコンパクトな草姿で、耐寒性に優れているのが特徴です。’ウェッセルトン’は、原種のC. micropetalaの枝変わりとして選抜された品種です。

 クレマチスは古くから園芸植物として親しまれてきました。特にビクトリア朝時代のイギリスで人気を博し、多くの品種が作出されました。’ウェッセルトン’もイギリスの育種家Jim Fiskによって作出された品種です。その優雅な姿と涼やかな色合いから、「空に舞う蝶」とも呼ばれ、多くの園芸愛好家を魅了してきました。クレマチスの花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」とされ、庭に植えることで訪れる人を歓迎する意味合いがあります。

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