秋の夜長の逡巡

ginger_lily
photo: by nonioke copyright reserved

一般名・商品名

ジンジャーリリー、バタフライリリー、ハナシュクシャ

英名

Butterfly ginger lily

生態系被害防止外来種リスト(2020.11.02改訂)

スクロールできます
収載区分法的対応栽培
ありその他の総合対策外来種なし注意点

紹介

 ショウガ科ハナシュクシャ属に属する多年草、学名は Hedychium coronarium で花季は8月~10月です。インド原産で、その名の通り、蝶が舞っているかのような優雅な花を咲かせます。花は大きく、直径7~10cmほどで、純白の花弁が蝶の羽のように広がり、中心部には黄色い雄しべが目を引きます。草丈は80~120cmほどで、茎は太く、大きな葉を左右交互につけます。葉は長楕円形で、光沢があり、南国の雰囲気を醸し出します。

 ジンジャーリリーは、湿り気のある砂地を好みます。水はけと保水性のバランスの取れた土壌が最適です。日当たりの良い場所から半日陰まで幅広く対応しますが、真夏の直射日光は避けた方が良いでしょう。耐寒性があり、-5℃程度まで耐えることができますが、寒冷地では冬季の保護が必要です。

 花壇やコンテナ、ボーダーガーデンなど、様々なシーンで活躍します。その大きな葉と優雅な花姿は、南国風の庭園を演出するのに最適です。また、切り花としても人気があり、甘い香りで室内を爽やかに演出してくれます。

 同じショウガ科の植物としては、ショウガやウコンなどが挙げられます。ジンジャーリリーは、これらの植物と同様に、芳香性と地下茎を持ちますが、その大きく美しい花と観賞用としての価値という点で異なります。一方、ジンジャーリリーは、注意が必要な植物です。球根植物ですが地下茎による栄養繁殖も行うため、暖地など適した環境下では比較的速やかに広がる可能性があります。環境省によって「その他の総合対策外来種」に指定されているため、栽培には責任ある管理が求められます。球根や地下茎は容易に処分できる隔離した環境で栽培し、処分の際は完全に乾燥させるか、焼却するなど、再生しないよう注意します

 ジンジャーリリーの花言葉は「甘美」「優雅」「純粋な愛」です。その純白の花と甘い香りは、まさにこの花言葉を体現しているかのようです。古くからインドでは神聖な花として扱われ、寺院や結婚式で使用されてきました。また、ハワイでは「白い蝶のジンジャー」と呼ばれ、レイの材料としても愛用されています。その優雅な姿と甘い香りは、見る人の心を癒し、南国の楽園へと誘ってくれます。

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販売

ジンジャーリリーホワイト 2球根

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