生きてる石の不思議

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Lithops spp.: photo by かつまるphoto

一般名・商品名

リトープス

英名

Living_stones

生態系被害防止外来種リスト(2020.11.02改訂)

スクロールできます
収載区分法的対応栽培
なし外来種なし注意点

紹介

 ハマミズナ科リトープス属に属する多肉植物、学名は Lithops で花季は秋から冬です。南アフリカやナミビアの乾燥地帯が原産地で、年間降水量250mm以下の環境に適応した特異な形態を持ちます。

 リトープスは、2つに分かれた葉の上面が地面と同じ高さになるように生長し、周囲の石や砂利に擬態することで乾燥や捕食から身を守ります。花は白色や黄色で、葉の間から1輪ずつ咲きます。エディブルではありませんが、その独特な姿は多くの愛好家を魅了しています。

 栽培には十分な日光と乾燥した環境が必要です。夏場(6〜9月)は休眠期のため水やりを控え、冬場(10〜5月)の活動期にわずかな水を与えます。過湿に弱いため、水はけの良い用土を使用し、鉢底の穴を塞がないよう注意が必要です。

 リトープスは鉢植えでの栽培が一般的で、複数の品種を寄せ植えにすることで、まるで小さな砂漠の風景を楽しむことができます。また、ロックガーデンの一部として植栽すると、自然な雰囲気を演出できます。

 同じハマミズナ科の多肉植物には、コノフィツムやプレイオスピロスなどがあります。これらは共通して乾燥に強い特性を持ちますが、リトープスほど石に擬態する形態は見られません。

 リトープスの学名 Lithops は、ギリシャ語の「lithos(石)」と「ops(顔)」に由来し、「石のような顔」という意味を持ちます。その名の通り、周囲の環境に溶け込むその姿は、長い進化の過程で獲得した生存戦略の結晶と言えるでしょう。また、リトープスは年に1回、古い葉を脱ぎ捨てて新しい葉に生まれ変わります。この「脱皮」の過程は、まるで人生における成長や再生を象徴しているかのようです。花言葉は「隠れた才能」「秘めた力」で、地味な外見に反して花を咲かせる姿に、人知れず努力を重ねる人の姿を重ねることができるかもしれません。

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販売

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