ピンクから青に咲き進む薬草

一般名・商品名

プルモナリア

英名

Lungwort

生態系被害防止外来種リスト（2020.11.02改訂）

収載	区分	法的対応	栽培
なし	外来種	なし	注意点

紹介

　ムラサキ科プルモナリア属に属する耐寒性多年草、学名はPulmonaria 。花期は早春から春です。原産地はヨーロッパで、主に森林の下草として自生しています。濃いブルーの花が特徴的で、葉は深い緑色。花には芳香があり、蜂や蝶を誘引します。葉は食用としても利用可能です。

　半日陰を好み、耐寒性が強いですが(-15℃～-25℃)、暑さには普通程度の耐性です。水はけの良い土壌を好みます。庭植えやシェードガーデンに適しており、春咲きの球根植物と組み合わせると美しい景観を作り出せます。

　ムラサキ科の他の植物と同様に、花の色が変化する特徴があります。開花初期はピンク色で、徐々に青紫色に変化していきます。

　プルモナリアの名前は、ラテン語で「肺」を意味する「pulmo」に由来します。中世ヨーロッパでは、斑点のある葉が人間の肺に似ていることから、肺の病気に効く薬草として重宝されました。この「ドクトリン・オブ・シグネチャー（署名の教義）」という考え方は、植物の外見と薬効を結びつける古い医学理論の一つです。現代では科学的根拠は否定されていますが、この植物の歴史と人々の知恵の結晶を感じさせる逸話です。

　花言葉は「思い出」「記憶」「忘れないで」です。その美しい青い花が、大切な思い出のように心に残ることから、このような花言葉が付けられたと言われています。

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