美しい白い誘惑

一般名・商品名

シロバナサラセニア

英名

White-topped pitcher plant

生態系被害防止外来種リスト（2020.11.02改訂）

収載	区分	法的対応	栽培
なし	外来種	なし	注意点

紹介

　サラセニア科サラセニア属に属する多年草、学名は Sarracenia leucophylla で花季は春から初夏です。

北アメリカ東南部の湿地帯に自生しており、特にフロリダ州からミシシッピ州にかけての沿岸部に多く見られます。

　白と緑の美しいコントラストが特徴的な捕虫器を持ち、上部は純白で赤い網目模様が入ります。花は赤色で香りがあります。昆虫を誘引し捕食する食虫植物です。

　日当たりの良い場所と酸性の土壌を好みます。水はけが良く、常に湿った環境を保つ必要があります。耐寒性はありますが、寒冷地では冬季の保護が必要です。

　鉢植えやビオトープなど、湿地環境を再現した場所での栽培が適しています。観賞用としても人気があり、独特の姿は注目を集めます。

　同じサラセニア属の他の種と比べ、より大型で白い部分が目立つのが特徴です。捕虫器の構造は基本的に同じですが、色彩が際立っています。

　シロバナサラセニアは19世紀初頭に発見され、その美しさから園芸植物として人気を博しました。しかし、乱獲や生息地の破壊により野生の個体数が減少し、現在は保護の対象となっています。その美しさと希少性から「白い宝石」とも呼ばれ、食虫植物愛好家の間で珍重されています。花言葉は「優雅な罠」で、その美しさと捕虫の性質を表しています。

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