復活する枯れシダ

photo: by jj2019

一般名・商品名

イワヒバ

英名

Little Club Moss

生態系被害防止外来種リスト(2020.11.02改訂)

スクロールできます
収載区分法的対応栽培
なし在来種なし注意点

紹介

小葉植物イワヒバ科イワヒバ属

 イワヒバ科イワヒバ属に属する多年草のシダ植物で、学名は Selaginella tamariscina です。主に日本では北海道から九州にかけて、日当たりの良い岩場などに自生しています。その名の通り、岩場に生え、檜葉に似た姿から「イワヒバ」と名付けられました。

 イワヒバは、一見すると苔のようにも見えますが、シダ植物です。乾燥すると葉を内側に巻き込み、枯れたように見えますが、水分を与えると数時間で青々とした姿に戻ることから、「復活草」とも呼ばれています。この神秘的な生命力は、古くから人々を魅了してきました。

 育成の注意点としては、日当たりの良い場所を好みますが、真夏の直射日光は避け、風通しの良い場所で管理することが重要です。乾燥には強いですが、水切れすると葉が縮れてしまうため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。耐寒性も高く、屋外でも冬越しが可能です。

 イワヒバは、盆栽や苔玉、ロックガーデンなど、様々なシーンで楽しむことができます。その独特の姿は、他の植物との組み合わせでより一層際立ち、和風の雰囲気にもよく合います。また、近年ではテラリウムなど、ガラス容器で育てるのも人気です。

 イワヒバは、同じシダ植物であるワラビやゼンマイとは異なり、食用には向きません。しかし、巻柏(カンパク)の呼び名で生薬として用いられ、強壮,通経,止血,利尿作用があり、月経痛,脱肛,腹痛,下血などに用います。また、その観賞価値は高く、古くから盆栽として楽しまれてきました。また、その復活する姿は、生命力の象徴として、縁起の良い植物とされています。

 イワヒバは、古くから日本人に親しまれてきた植物で、その歴史は江戸時代まで遡ります。当時から盆栽として栽培されており、様々な品種が作出されてきました。その独特の姿と神秘的な生命力は、現代でも多くの人々を魅了し続けています。まるで小さな森のようなイワヒバの姿は、私たちに自然の力強さを感じさせてくれるます。

販売

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